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「NP後払い」ネットプロテクションズが目指す、挑戦が応援される社会 柴田紳社長(第4話)

日本における後払い決済(Buy Now Pay Later,以下BNPL)のリーディングカンパニーとして、NP後払い、NP掛け払い、atone(アトネ)などのサービスを展開する株式会社ネットプロテクションズ。2021年12月には東証一部市場への上場も果たした。代表取締役社長の柴田紳(しばたしん)氏に、経営者にとって重要な素養、組織づくりなどについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの中山航介が聞いた(全4話)

常に「0.5歩先」を行く

ーー「後払い」決済という新市場をどのように切り開き、定着してこられたのかお聞かせください。

私が持つイメージとして、常識の「0.5歩先」にしか進まないという意識があります。「1歩先」に進めてしまうとそれは完全なるイノベーションなので、資金力がないと厳しいという意味です。

「後払い」決済について言うと、これは消費者からは元来受け入れられやすいものでした。

カタログ通販事業者も5から6割が各事業者によって行われる後払い決済を導入していましたし、それと同じようなものをECで提供すればよかったからです。つまり常識の「0.5歩先」だったので、最初から違和感なく使っていただけました。

むしろ我々の場合、難しかったのは事業オペレーションの部分です。

カタログ通販の後払いは一社とユーザーの「1対n」なのに対して、我々は「n対1対n」の構造。ユーザーに加えて売り手もコントロールできない中で、どうリスクヘッジをして、利益を出していけるか。

このオペレーションの部分は正解が誰もわからない部分でした。

 

ーーどのようにしてその困難を乗り越えられたのでしょうか?

まずは役割分担。

CTOにシステム周りは全部集中してやってもらいながら、逆にそれ以外は私が全てやるという形をとりました。

もう一つは、事業とシステム開発を一心同体にすること。

とにかく新規事業はやってみないとわからないことが多いので、目の前で起こる事象から学びながら進むしかありません。

我々の場合、CTOには隣の席に座ってもらって、事業で起きている全ての事象が彼に伝わるようにしていました。私が考えたことを伝えて作ってもらうのではなく、目の前のカスタマーの小さな声もすべて共有したうえで一緒に考えて作らなければ絶対に成功しないと思っていたからです。

いまもなおCTOとは週に1回は1時間話し合うようにしているほど、情報共有がオペレーション構築において必要不可欠だと思います。

 

やりたいことに挑戦できて、それが応援される社会を

ーー今後のビジョンをお聞かせください。

BtoCおよびBtoBに売り手買い手のネットワークがどんどん広がり、リスクも可視化できるようになれば、金融や送客サービスは展開できるようになるでしょう。

すでに海外進出やatoneといった新事業も上手くいきはじめていて、今持っている資産を活かしてできる展開は当然やっていきます。

一方で我々の組織のようにいろんな人がいると、現在では想像できない領域に種をまいたりもするでしょう。10年後どうなっているかは誰にも分からない。それが楽しいなと思います。

 

ーー何が起こるかわからないけれど、大きな方向性としてはどういうものがありますか?

私たちはレールに乗ることだけが正解といったような今の日本社会に対して閉塞感を非常に感じています。

自分たちみたいな人が排斥されない社会。トライしたい人がバカにされない社会。やりたいことにちゃんと挑戦できて、それが応援される社会。

そんな社会に少しでも貢献できればと思います。

 

ーー最後に読者である若手起業家、起業家予備軍のみなさんにメッセージをお願いいたします。

事業を創る上で一番重要なのは自分が本当にそこをやりたいか、そこを考えることだと思います。

私もこれまでやってきましたが、めちゃくちゃ苦しい場面はいくらでも出てきます。そういう時に心の底からやりたいことにトライしてないとそこを乗り越えられません。

特に若いうちはエネルギーに溢れているので、自分がどこに行きたいのか、そこを真摯に考えてエネルギーを思いっきり向けるといい結果は出やすいんじゃないかなという風に思います。

また、そういった真摯なトライをされている方と、パートナーとして当社と一緒にやれるとすごく嬉しいです。当社はBtoB、BtoCいろんな事業があってネットワークが広がってきているので、このネットワークを活用していけると社会にとってよりよいチャレンジがしていけるという場面もかなりあると思っています。

これからもぜひ頑張ってください。

 

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著者 中山航介

著者 中山航介

DIMENSION Business Producer: 上智大学経済学部卒業後、新卒でドリームインキュベータ参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当、'19年11月にベンチャー投資ファンドDIMENSIONの組成に伴い、ファンドメンバーとして活動。学生時代は製薬業界の市場調査に従事。

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