
#起業家の素養
先達に学ぶ -第19回 伸びる企業の定石-

皆様、こんにちは。
国内ベンチャー投資ファンド・DIMENSION(ディメンション)の代表取締役の宮宗(みやそう)と申します。私共の起業家向けメディアDIMENSION NOTE(ディメンション ノート)に目を通して頂き、ありがとうございます。
私自身2002年からスタートアップへの出資・支援を行うようになり、累計10社の上場/MBOに携わってきました。また2002年から様々な起業家や経営者と仕事をしてきましたが、経営はある事を行えば必ず成果が出るという単純なものではありません。一方、自分よりステージが上で上手く経営推進・事業拡大されている企業や起業家・経営者の方からの「学び」、そしてその「具現化」を継続していれば、成果出しの確度は高められると、数多くの起業家を見てきた専門家として確信しています。
2021年4月から、私共DIMENSIONメンバーが定期配信を始めた「起業ノウハウ」では、
を中心に、取り上げていきます。
前回は、2014年末に直接お会いして経営質疑をさせて頂いたソフトバンク孫さんからの「学び」を伝えさせて頂きました。孫さん以外の企業を大きくされたTopの方々にお会いしやり取りをする中、彼らには共通している事が多いと感じています。
今回は、そうした「メガベンチャー創業者の共通項」をご紹介します。
前回の記事では触れなかったのですが、ソフトバンク孫さんとの経営質疑の際、旧・ソフトバンクモバイル(旧・J-フォン、ボーダフォン)の買収時のエピソードに関して、孫さんは以下のように答えられました。
また著作からの抜粋になりますが、京セラの創業者・稲盛名誉会長は以下のようにおっしゃっています。(出所:生きる力 著・稲盛和夫)
また日本電産の創業者・永守会長は、以下のようにおっしゃっています。(出所:「人を動かす人」になれ! 著・永守重信)
孫さん、稲盛さん、永守さん。3人とも売上・時価総額ともに1兆円以上の大企業をつくられた創業者ですが、人の「意識」を重視されているのがわかります。
また創業者ではありませんが、直近、SONYを再建した平井一夫・前社長は、2012年4月の社長就任直後、以下のように感じていたそうです。(出所: 日経新聞・電子版)
平井さんも、前述の孫さん、稲盛さん、永守さんと同様、「人の意識」に着目し、事をなし遂げられたのがわかります。
スタートアップ経営は、サービスやプロダクト、売上・利益や資金繰りなど日々足元や数値に迫られることが多いのも事実ですが、定期的に「考え方」や「意識」を振り返る機会を設け、その基準を高く保つことが大きな成果につながると、私自身強く考えています。
今回取り上げた4人のTopの内面から、読者の皆様にとって少しでも参考になることがあれば嬉しく思います。
DIMENSIONは、これからも「真摯に経営に向き合う起業家」への出資・支援に取り組むことで、より良いスタートアップが生まれる環境づくりに注力していきます。
This site is protected by reCAPTCHA
and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.