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先達に学ぶ ー第5回 メガベンチャー創業者の共通項ー

「起業ノウハウ」について

皆様、こんにちは。

国内ベンチャー投資ファンド・DIMENSION(ディメンション)の代表取締役の宮宗(みやそう)と申します。私共の起業家向けメディアDIMENSION NOTE(ディメンション ノート)に目を通して頂き、ありがとうございます。

私自身2002年からスタートアップへの出資・支援を行うようになり、累計10社の上場/MBOに携わってきました。また2002年から様々な起業家や経営者と仕事をしてきましたが、経営はある事を行えば必ず成果が出るという単純なものではありません。一方、自分よりステージが上で上手く経営推進・事業拡大されている企業や起業家・経営者の方からの「学び」、そしてその「具現化」を継続していれば、成果出しの確度は高められると、数多くの起業家を見てきた専門家として確信しています。

2021年4月から、私共DIMENSIONメンバーが定期配信を始めた「起業ノウハウ」では、

  • 起業
  • 増資・融資
  • 組織作り
  • 経営推進・事業拡大
  • 上場

 

を中心に、取り上げていきます。

 

前回は、2014年末に直接お会いして経営質疑をさせて頂いたソフトバンク孫さんからの「学び」を伝えさせて頂きました。孫さん以外の企業を大きくされたTopの方々にお会いしやり取りをする中、彼らには共通している事が多いと感じています。

今回は、そうした「メガベンチャー創業者の共通項」をご紹介します。

 

実績者ほど「意識」を重視

前回の記事では触れなかったのですが、ソフトバンク孫さんとの経営質疑の際、旧・ソフトバンクモバイル(旧・J-フォン、ボーダフォン)の買収時のエピソードに関して、孫さんは以下のように答えられました。

  • “ボーダフォン買収時、彼らは負け癖がついていた。1つでもNo.1になれるところを探し、11ヵ月目でそこでのNo.1を実現した。それから組織・人が大きく変わったのが大きい”

 

また著作からの抜粋になりますが、京セラの創業者・稲盛名誉会長は以下のようにおっしゃっています。(出所:生きる力 著・稲盛和夫)

  •  “人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱量 × 能力。考え方が最初にあるのが鍵です”
  •  “考え方がマイナスであれば、たとえそれが些細なマイナスであっても、積でかかりますから、人生の結果は全部マイナスになってしまいます”
  • “考え方というのは、ことほどさように大切であり、心の座標軸にどういう考え方をすえるのかによって、人生はガラッと変わってくるのです”
  • “哲学はなるべく次元の高いものであるべきだとは思いますが、それは立派な人生を送りたいと思うからこそ必要なのであって、もっとええかげんな人生で終わってもいいと思うなら、あまり次元が高くなくてもいい”
  •  “自分が過ごそうと思う人生に応じた考え方を持つことが大切なのです”

 

また日本電産の創業者・永守会長は、以下のようにおっしゃっています。(出所:「人を動かす人」になれ! 著・永守重信)

  •  “人の能力は2~3倍程度の差だが、意識の差は100倍”
  •  “経営の要諦は、「人の意識を変える」こと”

孫さん、稲盛さん、永守さん。3人とも売上・時価総額ともに1兆円以上の大企業をつくられた創業者ですが、人の「意識」を重視されているのがわかります。

SONY再建リーダーの着眼点

また創業者ではありませんが、直近、SONYを再建した平井一夫・前社長は、2012年4月の社長就任直後、以下のように感じていたそうです。(出所: 日経新聞・電子版)

  • “当時は韓国のサムスン電子やLG電子にやられっぱなし。もう、会社全体が自信を失っていた”
  • (8年連続赤字のテレビ事業の)商品企画の会議では、みんなが上手にプレゼンする。でも、どこか気持ちが入っていない。商品として弱いのは最初から分かっているけど、仕事だから一応作ってみましたという感じでした”
  • ただ、粘り強く社員の声に耳を傾けているうちに、特に若い社員たちは「これでいいや」とは誰も思っていない。直接話してみると、会社が若手たちの声と向き合っていないだけだと分かってきた”
  •  “危機的な状況ですが見方を変えれば、これはすごい「情熱のマグマ」がたまっていると気づいた時に、逆説的に「ソニーはまだまだ捨てたもんじゃないぞ」と考えるようになりました”

 

平井さんも、前述の孫さん、稲盛さん、永守さんと同様、「人の意識」に着目し、事をなし遂げられたのがわかります。

スタートアップ経営は、サービスやプロダクト、売上・利益や資金繰りなど日々足元や数値に迫られることが多いのも事実ですが、定期的に「考え方」や「意識」を振り返る機会を設け、その基準を高く保つことが大きな成果につながると、私自身強く考えています。
今回取り上げた4人のTopの内面から、読者の皆様にとって少しでも参考になることがあれば嬉しく思います。

DIMENSIONは、これからも「真摯に経営に向き合う起業家」への出資・支援に取り組むことで、より良いスタートアップが生まれる環境づくりに注力していきます。

起業ノウハウ「先達に学ぶ」第1回第2回第3回第4回も参考にしてみてください。

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