
#経営戦略
ほぼ月刊、鈴木修の『スタートアップメンタリング回想録』 第6回 ”don’ts”は自由を奪う?

皆さま、こんにちは。独立系国内ベンチャー投資ファンド DIMENSIONの巻口です。
本コラムでは、スタートアップ創業者や起業準備中の方々向けに、ビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」の活用方法についてお伝えしております。
私が2,700名以上のLinkedInフォロワーを持つようになった今日に至るまで、試行錯誤を経て見出した知見やノウハウを基に、LinkedInならではのプロフィール作成や交流の仕方などといった基礎的な情報から、自己ブランディングにつながるような応用テクニックまで、幅広い情報を数回に分けてお話しさせていただきました。
第1話はLinkedInの基本的な使い方と効果的なプロフィール作成について、第2話はコンテンツの作成とエンゲージメントを高める方法に焦点を当ててきました。
ついに今回が最終話となりますが、実は私自身も、これまで書かせていただいた内容を実践しながら、約半年間でフォロワー数を700名以上も増やすことに成功しています。
最終話では、実際にLinkedIn上でのご自身の認知をどう効率よく向上させられるか、私の主観を交えて詳しくお話していきます。
前回同様、私のLinkedInプロフィールを参考例としてシェアさせていただきますので、実際の投稿方法やコンテンツの内容などを、本稿と照らし合わせながらご覧いただければと思います。
Kenji Makiguchi | LinkedIn
私の経験則では、投稿の平均インプレッション数(=見られた回数)は通常フォロワー数の0.5〜1倍程度です。人気のあるコンテンツは2倍を超え、特に「バズり系」の投稿では10倍のインプレッションを得ることもあります。
すべてのコンテンツをバズらせることは至難の業で、私自身も人気のあるコンテンツで10投稿、バズり系コンテンツで2つほどという実績です。ただし、投稿数を重ねるごとに、自分のフォロワー層にどういったコンテンツが響くかの感覚がつかめてきます。答えのない世界ではありますが、私は定期的に投稿のパフォーマンスをデータベースに分析し、成功に繋がる要素を見極めています。
そんな中でも、コンテンツを投稿するうえで意識すべき点はいくつか共通してあると考えていますので、みなさんにもすぐに実践していただけるようなポイントをいくつかご共有しようと思います。
よほど注目を集めるコンテンツでない限り、投稿タイミングを誤ると得られるインプレッション数が大幅に制限されてしまいます。私の場合は、週の初めの午前中に注力コンテンツを投稿し、週の後半の午前中にもう一つ投稿するスケジュールで運営しています。
通勤時やお昼時など、ふとした時に目に留まる時間帯が特に効果的です。私のようにフォロワーの中に米国・欧州在住者も多い方は、午前中に投稿することで日中にはアジア圏の方々が、深夜から翌朝にかけて欧米圏の方々が投稿を目にするという二重効果も生まれます。
各自の関わる方々の生活パターンやLinkedInを開くタイミングを意識し、仮説を立てながら投稿時間を戦略的に設定することで、最大の露出を狙うことができると考えています。
私のLinkedInで反響の大きい投稿は、主に自身のパーソナルな経験から特のイシューについて考えを述べる「開示・共有型」の投稿と、他者の経験や考えを求める「引き寄せ型」の投稿の2つのパターンがあります。特に後者の「引き寄せ型」の投稿は、220人以上のいいねと40件以上のやり取りに拡大して、フォロワーにとってもこの投稿にコメントすれば自身のプレゼンス向上にも繋がるような構造が生まれました。
自分が発信したい内容をアウトプットすることを前提として、どのような文章構成にすることで、より読者の関心を引き寄せられるのか。そしてそもそも読者をどのように自分の投稿にエンゲージさせたいのか。そういった思考回路に変わって以来、私自身の投稿の周囲の反響だけでなく、実際の投稿内容の質感自体も大きく高まったと感じています。
これは賛否両論ありますが、私が発信するコンテンツには多様性を持たせることを意識しています。
例えば:
・写真付きで自分の経験をシェアする投稿
・文字だけの質問形式で議論を促す投稿
・他社投稿に自分の見解を加えてシェアする投稿
・投票機能を使ったインタラクティブな投稿
バラエティーを担保するために一定時間投資が必要となってくるのですが、このアプローチによって、たとえ更新頻度が高くてもフォロワーに飽きられにくく、常に新鮮な感覚を提供できると思いますし、新たな形でのフォロワーとのやり取りや接点創出にも貢献すると考えています。
この1年間、週次でLinkedIn上の投稿を継続して痛感したことは、コンテンツの質を保ちつつも定期的に投稿をアップデートしていくことの重要性です。良質なコンテンツを継続的にアップし続けることは非常に難しいですが、それこそがフォロワーや存在感を高めるための鍵であると考えます。
コンテンツにバリエーションを持たせつつ、ある程度一貫したメッセージを発信し続けることが、結果的に自身のブランド強化につながります。おかげさまで、今となっては同業他社や起業家の方々から日頃から追っていると言っていただける機会も増えましたし、違った観点では、日本展開を目指す外国のスタートアップや、日本市場について理解を深めたい海外投資家など、さまざまな方からアプローチをいただくようになりました。
私の経験はあくまで一例であり、これらの戦略が必ずしもすべての方に当てはまるわけではありません。大切なのは、試行錯誤を恐れず、適宜軌道修正をしながら前進することであり、長期的なLinkedIn上でのブランドプレゼンス向上にこれ以上の近道はないでしょう。
LinkedInという無限の可能性のあるプラットフォームを自分のものにし、プレゼンス向上の武器にしていくことは、必ず何らかの形で報われると強く信じています。皆さんと一緒に日本でのLinkedInコミュニティーをさらに活性化していければ幸いです。もちろん、LinkedInでの友達追加もお待ちしております!
数回に渡り、お読みいただきありがとうございました。また次回の執筆コラムもお楽しみに!
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