M&A総合プラットフォーム『BATONZ(バトンズ)』神瀬悠一CEOが語る「経営者に重要な素養」(第1話)

「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」をビジョンに掲げ、M&A総合プラットフォーム『BATONZ(バトンズ)』を提供する株式会社バトンズ。同社代表取締役CEO 神瀬悠一氏に経営者の素養、スピンオフまでの道のりなどについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの古家広大が聞いた。(全4話)

「コトに夢中になる」「しつこさ」「ストーリー構築力」

ーー神瀬社長にとって、経営者として重要な素養とは何でしょうか。

1つ目は「コトに夢中になる」ことだと思います。

DeNA南場智子さんの「人に向き合うよりコトに向き合ってから、仕事の成果に繋がった」というお話をご存じの方もいらっしゃると思いますが、私もその考え方に近いです。

経営をやっていると人の課題・組織・財務の話とか、色々な経営資源のテーマに日々多くの点で向き合うことが多いですよね。

ですが、結局大事なことは「私たちの会社が実現したいこと」。

いわゆるビジョンだったり私たちが達成したい目標とか、そこを常に意思決定の一番の軸にして夢中になれることが一番経営者として大事だなと思っているので、1つ目に挙げさせていただきました。

 

神瀬 悠一(かみせ・ゆういち)/1977年生まれ
早稲田大学卒業後、エンジニア、コンサルタントを経験。リクルートにてリクルートマーケティングパートナーズ執行役員、リクルートライフスタイル取締役、リクルート住まいカンパニー取締役を歴任。2019年4月にバトンズへ取締役CMOとして参画し、2022年3月に代表就任。現在に至る。

 

2つ目は「しつこさ」。

たとえば100人の中で、思いついたことを行動に移せるかどうかで80%ぐらいの人が離脱して、それをやり続けるところであと18〜19%が離脱する。

なのでしつこく何かをやり続けるということができるのは100人に1人ほどしかいない。それぐらい結構難しいことなんだろうなって思うんです。

私も若い頃、ちょっと心が折れただけで「あぁここから逃げたいな」と思ったことが多分にあったんですけれども、成功している経営者には粘り強い人が沢山いるなと感じたので、現在自分自身でも目指しているところですね。

 

ーー元からすごく優秀な方もいらっしゃいますが、大前提として「しつこく最後までやり続ける」ことが大切だということですね。

そうですね。

もちろん戦略的に思考力があるとか物事を考える力は必要条件ですが、十分条件ではない。

経営層や経営者が粘っこくて、それが社員にも浸透して粘り強く走り続けられる会社が、新しい価値を作っている人や本当にビジョンに近づく会社だと思っているので、経営者がそれを率先垂範するという意味でも大切だと思っています。

3つ目は「ストーリー構築力」ですね。

最近ナラティブコミュニケーションやストーリーテリングって言葉を聞かれる方もいらっしゃるかと思いますが、私が前職リクルートで凄いと感じた経営者の方も、やはりストーリー構築力が凄かったんです。

「この物語を実現したいな」とその方が話していると、ストーリーの世界観がカラーで見えてくるような話し方ができるんですよ。

社員だったり、会計事務所や経営機関の皆さんなど多くのステークホルダーの方々と関わる中で、バトンズが実現する未来をただ数字で示すのではなくて、「こういう世界観を作っていきたい」と話せるかどうか。

そこに対するリアリティーが物語(ストーリー)になっているという部分はとても大事だと思っています。

組織の共感力やステークホルダーの共感を引き出すという意味でも、私が憧れている経営者たちは皆さんそれがあったので、今自分も必死にその素養に向けて頑張っているというところですね。

 

夢中になっていく上で“コトを見失う人”が多い。

ーーそういった素養を重要だと感じた原体験などはありましたでしょうか。

1つ目の「コトに夢中になる」というのは、自分の失敗というより成功体験が原体験になっています。

例えばコンサルティングのプロジェクトであると、

「プロジェクトメンバーがどう」とか「クライアントさんがこういう人でクセある」とかそういう話がよく飛び交うんですけど、大事なのは「単純にこのプロジェクトの目的ってこれだよね」とか「その成果を出してお客さんに喜んでもらいたい」ということ。そのプロジェクトの目的にだけ集中できているかどうかです。

それをコンサルティングの会社で5年ほど鍛錬させてもらいましたし、バトンズの代表になる前の20代からそういった仕事のスタンスを身につけていたことが今に繋がっていると思っています。

 

ーーそれは気づいたら身についていたというより、意識的に鍛錬されたのでしょうか。

結局、プロジェクトの面白さって「目的を達成すること」なんです。最初に設定した課題をちゃんと突破できる道筋ができるようにすると、お客様が感動してくれる。

その仕事のスタンスはリクルートという大きい事業会社に行った時も変わらなかったですし、組織マネジメントであっても「何のための組織マネジメントか」にこだわったことで、本当にすごく良い経験ができました。

そして、そういったことが「コトに夢中になる」ことに繋がっていると思っています。

 

ーーそれこそ担当者としてプロジェクトにアサインされたらプロジェクトというコトに夢中になり、マネジメント層になったらマネジメントというコトに夢中になる。このように、状況やステージによって向き合うコトもどんどんシフトしていく感じでしょうか。

そうですね。

ただ、夢中になっていく上でコトを見失う人が多いなと感じています。

「あのお客さんがどう」「自分の部下がどう」って近くにいる人の課題や自分の感情論が先に出てしまったり、「私はこうなんだけど」「私はどう見えるんだろう」って「この役割をやっている私って何なんだろう」という沼にはまっていきがちなんですね。

私がどういう役割でも目的に一番熱狂できていたというのは、これまでビジネスをやってきた中で今に一番活きているなと思っています。

 

 

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古家 広大

古家 広大

早稲田大学卒業後、三井住友信託銀行に入行。 広島にて個人向けFP業務を行った後、大阪にて法人RMを経験。非上場からプライム市場の企業まで担当し、融資や不動産など信託銀行の幅広いソリューション営業に従事。また、ESGやSDGsをはじめ、CGC改訂への対応支援も行い、グローバルで勝ち続ける企業への成長を非財務領域も含めてサポート。 2022年DIMENSIONに参画。LP出資者からの資金調達と国内スタートアップへの出資・上場に向けた経営支援を担う。

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