「マインド」が長い仕事人生を豊かにしてくれる JapanTaxi 川鍋一朗社長(第4話)

「スキル」より「マインド」

――JapanTaxiにおける採用で人を見極める際に気をつけているポイントがあればお聞かせください。

「移動で人を幸せに。」というビジョン、社会的意義に共感してくれる人を採用しています。

ITベンチャーとして採用を始めてから違和感を感じていることがあります。それは、応募してくれる皆さんが「スキル重視すぎる」ことです。

例えば、「私はこのツールを使いこなせます」とアピールされたり、「御社に入ればどのようなスキルが身につきますか?」と質問されたり。あまりにもテクニック論に偏重してキャリアを考えている人が見受けられるのです。

たしかにITエンジニアやWebマーケッターといった仕事はかなり標準化されているので、入社した初日からパフォーマンスを発揮することができます。そのスキルをピカピカに磨いていけば、キャリアの選択肢が広がっていくことは事実でしょう。

しかし本質的には、スキルはあくまでツールです。まずは「仕事を通して何を成し遂げるか」というゴールがあって、始めて自分のスキルの使える部分や、今後身につけるべきスキルが見えてくるのです。

私は何をやりたいのか、何にビビっと来るか、といった「マインド」を大切にキャリア選択したほうが幸せだと思っています。なので、人材採用する際にも「移動で人を幸せに。」にビビッと来る人を採用したいと考えています。

 

中長期的な成功を支える「9つのバリュー」

――表層的なスキルではなく、土台となるマインドが重要ということですね。

我々はチームワークを重視している会社なので「最後までやりきる」「仲間を尊重する」といったマインドをとても大切にしています。

例えば、弊社は9つのバリューを掲げていますが、最後に「家族を大切に」という言葉があります。中長期的な成功を目指しているからこそ、家庭が安定せずに仕事に身が入らない状況を避けたいと思っているのです。

 

 

よくベンチャー界隈では調子のよい企業を見つけたら次々とキャリアを変えていくようなキャリア形成が見受けられますが、私はそれが必ずしも正しいとは思いません。

私は働くことは人間性を磨くことであると強く信じています。自分自身のブランドエクイティを着実に積み増していくことが、30年以上の長い仕事人生を幸せに過ごすためには重要だと思っています。

このように、私たちはとにかく「スキル」よりも「マインド」重視で採用活動を行なっています。「移動で人を幸せに。」というビジョンにピンと来る方。もしいらっしゃったら、ぜひJapanTaxiに来ていただけると嬉しいです。

 

 

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DIMENSION 編集長

DIMENSION 編集長

「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」をミッションに、真摯に経営に向き合う起業家に創業期から出資し、事業拡大・上場を支援する国内ベンチャーキャピタル。

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