
#インタビュー
卒業生9000人超、満足度98%を誇り、プログラミング教育の市場を牽引するテクノロジースクール「TECH::CAMP」。同サービスを提供する株式会社divの代表取締役・真子就有氏は、成長ベンチャー・じげん社の内定者アルバイト時代に起業を決意。その後、世に出したサービスの2度にわたる事業撤退を乗り越え、今のサービスにたどり着いた波瀾万丈な経歴の持ち主。今回は真子氏に、起業家として重要な素養や、テクノロジースクールの未来などを聞いた。(全5回)
——日本のプログラミング教育に対する危機感はお持ちでしょうか?
正直、世界に比べてとても遅れていると思います。日本の方は、プログラミングを学ぶことに「短期的な利益」があるかどうかを聞いてくることが多いんですが、プログラミングというのはもはや教養で、すべての物事の考え方のベースになるものであり、母語を学ぶのと一緒だと考えています。
テクノロジーがどのように動いているのか、世の中のアプリやサービスがどのように作られているのかは教養として学ぶべきであり、体験すべきだと思います。アメリカだと「教養としてのプログラミング」が当たり前のように根付いていますが、日本ではまだ「やるべきかどうか」の論調が強い状況です。国語や算数と同じく、教養としてプログラミングが学ばれる世の中が早くくることを願っています。
——在学中起業されている真子さんならではの「学生が起業する時に気をつけるべきポイント」をお教えください。
学生起業家が気をつけるべきポイントは「結果が出るビジネスをやる」ということかと思います。
私は先ほどもお話しした通り(第2話リンク)、ビジョンありきで事業を考えてしまい、ターゲットは誰なのか、解決すべき問題は何かということを曖昧に考えてしまっておりました。そういう発想は知識量と経験が足りない若手起業家にありがちです。「これならお金を払っていただけるお客さんがいる」と明確にイメージできる事業をやることが重要だと思います。
——ありがとうございます。最後に、本メディアの読者に対してメッセージをお願いいたします。
私はビジネス的な成功にはあまり興味がなくて、関心があるのは「その人が本当に心から毎日楽しい、幸せだと思って生きているか」です。
正直、起業は「幸せに生きる」という観点でいくとすべての人にはおすすめしません。なぜならば、生きる上で気にすることが増えると執着が増えるからです。それでもなお起業する、というのであれば、「結果と人の心はコントロールできると思わない方が良い」というメッセージを贈りたいです。
いくら頑張ったとしても業績や仲間、お客様は完全にはコントロールできません。そういうコントロールできないことではなく、自分のやりたいことをやりきること、人に尽くすことで自分が喜びを感じることに集中してほしいです。そのような考えでいれば、毎日幸せに仕事ができるなと思います。
——「経済的に成功したい」「みんなによく見られたい」という動機で起業したら幸せになりにくいということでしょうか?
そうですね。「孫正義さんのように、成功したい」といったような他者との比較で自分の幸せを考えると、いつまでたっても自己肯定が出来ないまま人生が終わってしまうと思います。
一方で、執着を捨て、自分のやりたいことに集中できる人には、起業は本当に幸せになれる可能性のある選択肢だとも思います。他者や結果といった不確定因子ではなくて、全部100%自分の責任だと思える立場、そういったマインドでいられるならば、毎日幸せに過ごせるのではないでしょうか。
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DIMENSION 編集長
「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」をミッションに、真摯に経営に向き合う起業家に創業期から出資し、事業拡大・上場を支援する国内ベンチャーキャピタル。
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