
#ブランディング
C Channel社は、ファッション、コスメ、料理などで月間再生数6億回の日本最大級の女性向け動画メディア「C CHANNEL」を展開。 20〜30代女性からの多くの支持を集め、中国をはじめとするアジア各国(計9か国)における再生が半数を占めている。 そんなC Channel代表取締役社長 森川 亮氏に、起業家に必要な素養、組織作りなどについて聞いた。(全5話)
——起業家の素養の2つ目(第1話リンク)、「事業力」はどのように磨いてこられたのでしょうか?
これは勉強しかないですね。(笑)
具体的には、様々な会社やビジネスモデルを観察し、「その会社がなぜ成長したか」、「成功/失敗するまでの過程においてどういう課題があったか」、「最近伸びている事業はどう伸びていて、どう収益が上がっているか」等です。私はそういったことを常に勉強しています。
勉強を続けられる人は事業に対して情熱がある人です。ちょっと儲かると「こんなものか」と思考停止してしまう経営者も多いのですが、少しの成功にも緩まずに、大きな課題解決に向けて自分を追い込んで勉強し続けるには情熱が不可欠だと思います。
——多くのユーザーに愛されるサービスをゼロから立ち上げるうえでのポイントをお教えください。
これも秘訣というのはなくて、サービスにとことん向き合い続けるしかないですね。朝から晩まで、毎日毎日考え続ける。その中で光が見えるかどうかではないでしょうか。「C CHANNEL」の場合も、勉強でいろんな国の事例を見る中で、たまたま「分散型動画メディア」、「How to 動画」に可能性を見いだすことができたんです。そこに到るまで半年かかりました。
ここで一つ大事だと思うのは、「変なこだわりを持たないこと」です。
最初に始めたことは多くの場合、失敗します。しかし、失敗した時にそのことをあまり引きずらないこと。何故ダメだったのかを考えて、他の可能性があるのだとしたら、すぐさまピボットして実行してみる。サービスを立ち上げてからは過去の判断にこだわるのではなく、柔軟に変化し続けて前に進む。
これがゼロからサービスを立ち上げる際には重要かと思います。
——サービス立ち上げ後、グロースさせるフェーズで大切なことをお教えください。
これも秘訣というか、サービスに向き合い続けるしかないのですが、強いていえば「市場があるか」「市場が伸びるか」の見極めでしょうか。
例えば、「C CHANNEL」が女性向けではなく、男性向け動画メディアをやっていたら難しかったと思います。すでにある程度広告収入が見込める女性向け市場だったからこそ成り立ったのだと思います。加えて、スマホ動画メディア市場は、2015年の創業当時はありませんでしたが、これから確実に伸びそうな領域でした。「『動画元年』なんて来るのか」と創業当初はよく叩かれたものですが、確実に伸びると確信していました。
この市場の見極めが、事業のグロースにおいては重要だと思います。
——市場の成長性を見極めるコツは何でしょうか?
過去の市場の流れをトレースすることが大切です。
例えば、LINEの時はiモード事業の変遷をトレースしていました。携帯電話で出た着メロやゲームといったサービスが、どういう順番でどのように成長していったかを分析し、それをスマホにトレースしました。「C CHANNEL」に関しても、SNSは文字から始まり、写真があって動画がくる。これはパソコンで既にあった流れなので、当然スマホでもくると考えていました。
このように、過去の類似市場の流れを勉強することで、市場の成長性を見通すことができるようになると考えています。
>第3話「急成長ベンチャーにおける、仲間集めの秘訣とは」に続く
>C Channel公式HPはこちら
著者 下平 将人
1986年生まれ。長野県松本市出身。弁護士として法律事務所で勤務した後、LINEにて社内弁護士や新規事業開発担当を経て、DIに参画。国内VCファンド「DIMENSION」を立ち上げる。投資先複数社の社外取締役。一橋大学法学部、慶応義塾大学法科大学院卒業、グロービス経営大学院卒業経営学修士。NewsPicksプロピッカー。動画プラットフォームUdemyにて、スタートアップ経営戦略の教科書(全5回)を配信中。経済産業省 U30関西起業家コミュニティ メンター、超起業学校スタートアッププログラム メンター等。趣味はバスケ。
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