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#インタビュー
龍崎翔子氏が19歳のときに母と二人で設立した株式会社L&Gグローバルビジネス。富良野のペンション経営からスタートした同社は、「ホテルという箱を通して新しいライフスタイルを提案する」コンセプトが人気を博し、4年の間に全国5軒のホテルを運営するまで成長している。そんな龍崎氏が語る、経営者の素養、事業創造の秘訣とは。(全6話)
ーーホテル運営がメインにも関わらず、「ITとクリエイティブの力で日本を3ミリ面白く」というコピーを掲げられています。
ホテル業界は基本的にIT化が遅れています。
たとえばホテル業界独特の慣習として、夜勤の人の隙間時間をつくらないようにわざと非効率的な仕事を残している側面があり、いまだに紙を使ってお客様の情報を入出力したりしている宿が多かったりします。
しかし、私たちのホテルはITを使って完全ペーパーレスを実現しています。むしろ仕事をなるべく減らして、余った時間を接客やホテル改善業務にあてられるようにしています。
ほかにも、ホテルを設計するときにはスタッフの動線が最小限になるようにレイアウトを工夫し、効率的に作業できるように意識しています。
ーークリエイティブに関しても同様の意識でしょうか?
ホテルを一つの「ブランド」として捉えてクリエイティブを作るのも、他の業界では当たり前にやられていることですよね。
たとえば、ホテルオープンのプレスリリースにおいて、他社は内装イメージのパースを押し出すところが多いのですが、私たちはHOTEL SHE, OSAKAのオープンの際にはコンセプトを表現したキービジュアルを作成し発表しました。
これがホテル業界では珍しいので注目を浴びたのですが、アパレルブランドなどでは当然のようにされていますよね。
このようにホテル業界は全体的にIT化やクリエイティブへの意識が遅れているので、他業界で当然のようにやられていることを、我々のホテル業界に持ち込んでいるだけという意識の方が強いかもしれません。
ーーあくまでホテル運営に軸足を置いて今後も展開されていくのでしょうか?
実はホテル運営以外の事業を最近は拡大していて、ホテル業界の負を解決するWebサービス開発、およびコンサルティングという2つの軸を加える方向に会社の舵を切っています。
ーーWebサービスとは、たとえばどのようなものでしょうか?
例えば、ホテル用の予約エンジンは月額数万円するシステムがほとんどなのですが、それでは10室程度の小さな宿は使えません。ゆえに、いまだにメールなどで予約を受けている宿も多いのです。
しかも、ただの予約エンジンではお客様が公式サイトに来るのを待つしかなく、ホテルの魅力を伝える能動的なアクションができません。
なので、ホテルの魅力を伝えるUIを前提にしつつ、コンテンツが記事としてSNSで発信されていくような世界観の予約サービスを開発できないか思案中です。
ホテル運営、Webサービス、コンサルティング。この3軸で、業界にない面白いことをどんどんとやっていきたいですね。
>第6話「“Be a trigger” ー業界の革命児であり続けるー」に続く
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DIMENSION 編集長
「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」をミッションに、真摯に経営に向き合う起業家に創業期から出資し、事業拡大・上場を支援する国内ベンチャーキャピタル。
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