#ビジョン
アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を展開する株式会社マクアケ。2019年には東証マザーズ市場へのIPOも果たした。そんな同社を牽引する代表取締役社長中山亮太郎(なかやまりょうたろう)氏に、起業家にとって重要な素養、成長事業の創り方などについて聞いた。(全6話)
「人材の質」が成否を決めた
ーー御社はサイバーエージェントの子会社としてスタートしています。その点について良かったこと、苦労したことなどがあればお聞かせください。
よく「大企業内の新規事業だから資金は潤沢だし、失敗しても戻る場所があるんでしょ?」と言われることがあるのですが、実態は全く違います。
創業した時から戻る場所なんて無いと思っていましたし、資金についても常にギリギリの中でやってきました。
ーー御社のようなプラットフォーム事業を収益化するための投資額としてはかなり少ない規模ですね。
たぶん平均からすれば桁が1つ少ないのではないでしょうか。
投資額が通常の1/10、1/50で事業成長出来たのは、普通は10人でやるような仕事をどうやって2人でやるかといったように、限られた資源の中で創意工夫する癖が染み付いていたからにほかなりません。
一方で普通のスタートアップと異なる部分で良かった点は「人材」です。
ネット産業のトップ人材を輩出するサイバーエージェントから優秀な人材を採用できたのが我々最大の成長ファクターでした。
これは大企業内の新規事業でもスタートアップでも同じですが、「人」が最大の資産であり、事業の成否を決める鍵なのだと思います。
そのワクワクを、永遠に。
ーー御社の今後の展望についてお聞かせください。
まずは「アタラシイものが生まれる場所と言えばMakuake」と言ってもらえるようなインフラになることを目指していきます。
我々のビジョンである「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」のための生態系には様々な形が考えられるでしょう。
例えば我々のイデオロギーとして「望むものがある未来は、自分の力を投入して引き寄せよ」というものがあります。望むものがあって、それをやりたいと言っている人がいるのに、ぼやっと待っていてはダメだよねという意味です。
ただ現在は自分の力を投入する「手段」が少ないと感じています。今のMakuakeは個人が「ものを買う」ことで力を投入していると思うのですが、個人も法人も、もっといろんな力を持っているはずなのです。
例えば法人であれば「売る」力がありますし、メディアであれば「広げる」力、製造業であれば「作ってあげる」力がある。個人でも大金持ちであれば「投資する」のも良いし、プログラマーであれば「手伝う」力があるでしょう。
それらの様々な力がつなぎ合わせて、「世界をつなぎ、アタラシイを創る」のが我々のミッション。
このミッションの実現に向けて、どこよりも早いスピードで、愚直に、進んでいきたいと思います。
ーーでは最後に、これから起業を目指されている方、若手起業家のみなさんに対してメッセージをお願いいたします。
これから起業を目指している皆さん。
今描いている絵の解像度が高い・低いという違いはあれど、もう諦められない社会になっていると思います。むしろ諦めることは許されないという風に思っていますので、今描いてる絵にワクワクしながら、そのワクワクを何年も保ち続けて頂きたいなと思います。
うまくいかなかったらワクワクできなくなったりするかもしれませんが、それでもワクワクし続けていれば必ず価値のある事業は生み出され、広がっていくと思っております。
なので今持ってるワクワクを絶対に消さないように頑張ってください。
私もこのワクワクを絶対に消さないように、永遠に青春できるように、頑張ってきたいなと思っております。
>前ページ「「応援される商品の3か条」から見るヒットの法則」
>マクアケの採用情報はこちら
>マクアケの公式HPはこちら
DIMENSION 編集長
「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」をミッションに、真摯に経営に向き合う起業家に創業期から出資し、事業拡大・上場を支援する国内ベンチャーキャピタル。
Others 関連記事
Ranking よく読まれている記事
先達に学ぶ
経営者は全てがぶっつけ本番 起業ノウハウ特別編 DIMENSION 社外取締役 和田洋一編(後編)
#インタビュー
『成果報酬型マーケティング』提供する株式会社Macbee Planet 千葉知裕社長が語る「経営者に必要な3素養」とは(第1話)
先達に学ぶ
経営は「人に始まり人に終わる」 成長するスタートアップに共通するポイントとは 起業ノウハウ特別編 DIMENSION 社外取締役 和田洋一(前編)
#インタビュー
「業界特化型アプローチとM&A」株式会社Macbee Planetが“後発企業”であっても成功したワケ / 千葉 知裕社長(第2話)
#志
M&A業界の変革児「M&A総合研究所」佐上峻作CEOが語る起業家にとって重要な素養とは?(第1話)
#インタビュー
株式会社GENDA 申 真衣社長「“緩く”働くのではなく頑張ることを楽しめる会社へ」(第3話)
Sns DIMENSIONのSNS
E-MAIL MAGAZINE 起業家の皆様のお役に立つ情報を定期配信中、ぜひご登録ください!*は必須項目です。
This site is protected by reCAPTCHA
and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.