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“逆張り”で切り開き続けた起業までの道のり マクアケ 中山亮太郎社長(第3話)

始まりは「社長の運転手」

ーー先ほど(第1話リンク)で挙げられた起業家の素養を中山さんご自身はどのようにして身につけていかれたのでしょうか?創業までのキャリアで意識されていたことと合わせてお聞かせください。

元々「価値のある大きな事業が作れる人になりたい」という思いがあり、そのための栄養素になるものが何かということを意識してキャリア選択してきました。

新卒でサイバーエージェントを選んだのも、「事業を作る力」が圧倒的に身に付けられるイメージが湧いたからです。

私が就活していたのは2004年ですが、サイバーエージェントは若干30歳過ぎの藤田社長のもと、20代の若いメンバーたちが実際に「事業を作る」ことを実践していました。

 

ーー入社後、藤田社長の運転手を務められたともお聞きしました。

最初に配属を決める時、当時は新卒社員全員が藤田社長と面談する機会がありました。その場で私は「将来社長になりたいです」と言ったのですが、「なんで?」と問われ、「本能です」と答えたら「そういうもんだよね。なら社長室どう?」という流れで決まりまして(笑)。

ただ実際に藤田さんのような将来なりたい人物像の近くで学べたというのは私にとってすごく大きかったですし、その経験を通して成長事業を作る起業家に対するイメージの解像度も一気に上がりました。

今でも「藤田さんに夢の中でアドバイスされる」ことがあるほど(笑)、当時言われた金言の数々は私にとっての血肉になっています。

 

ーー他にはどのようなご経験をされましたか?

社長運転手をやりながら、同時に社長室長と一緒に事業部を作って新規事業立ち上げもやらせていただきました。これも、将来「価値ある事業を作る」ためにとにかく事業立ち上げ経験を積みたい、ということで担当させてもらいました。

その後、「世界中の隅々に価値を残せる会社を作りたい」という風に思考のスケールが大きくなるにつれ、自分の経験が“山手線の中”に集約されていることに危機感を感じ始めました。

そんな時に、幸運なことにベトナムのベンチャーキャピタルのポストが空いているということで声がけいただき、ベトナムの投資事業立ち上げに携わりました。

日本の外に出たことによって、“山手線の中”から“地球儀レベル”でヒト・モノ・カネを捉えられるようになり、グローバルでの事業立ち上げの解像度も上がっていきました。

もちろん失敗経験もたくさんありましたが、そうやって若く吸収率が高い時期に様々な経験をさせてもらえたのは本当に幸運だったと思いますね。

 

世の中の本質を見極め、新領域へ飛び込め

ーー中山さんのキャリアは、将来起業を志されている方にとって非常に参考になると思います。振り返って、意識して良かったことなどがあればお聞かせください。

これは最初の上司から言われた言葉ですが、「どうあがいても20代のうちが一番スポンジとしての吸収力が高いから、とにかく20代のうちに良い経験を積んだ方がいい」と言っていただいたことを意識していましたね。

なので生き急ぐかのように様々な経験を20代でしようとしていましたし、結果的にそれが良かったと思っています。

もう一つが「新しい領域」を選んだこと。単純に「領域の新旧」格差だけで、身の丈よりも大きな仕事を経験できました。

若い頃から20歳以上離れたような方と対等な立場で議論できたのは、たまたまインターネットという新しい領域に身をおいていたから。

2010年からベトナムに渡りましたが、その時期は最も東南アジアのインターネット産業が伸びた時期。私が世界で一番東南アジアのインターネット情報を知っている、と言っても過言ではないほど知見が溜まりました。

「若い」頃に「新しい領域」でたくさんの経験をする。これが私が意識していたポイントで、他の方にとっても真似できるポイントなのかなと思います。

 

ーーある意味で「逆張り」し続けたキャリアですね。

起業家の素養としてお話しした(第1話リンク)「穿ち癖」から生まれたキャリアかもしれません。

私は慶應義塾大学卒業ですが、周りの同級生たちがみんな大企業や資格業に就こうとする中で、サイバーエージェントに行くと言った時はとてもびっくりされました。

その判断ができたのも、当時からある意味「穿った」目で世の中を見ていて、既存産業の安定ではなく、成長産業で勝負できる立場になることの方が重要なんじゃないかと考えていたからです。

安易に周りのトレンドに流されるのではなく、「穿ち癖」を働かせて世の中の本質を見極め、自分のキャリアを選んでいくことが大切なのではないかと思います。

 

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著者 吉田 俊也

著者 吉田 俊也

情報系大学院の傍ら、ベンチャー企業にてシステム開発や技術書執筆を行い、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、R&Dや他社が持つAI/IoT技術を目利きし、Web APIとしてビジネスアセット化することで、ベンチャー企業や全国自治体とのオープンイノベーションを推進。同時に、チャットボット開発PFを立ち上げ、企画、開発、マーケ、運用までの全プロセスに従事しグロースさせる。また、法人部門にて、デバイス開発や5Gに従事しつつ、Android EnterpriseのリーダーとしてGoogle社やメーカーと国内デバイス活用のエコシステム構築を行う。その後、株式会社ドリームインキュベータに出向し、国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。

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