DIMENSION NOTE スタートアップ/ベンチャー経営のための
ヒントやナレッジを発信

次の100年の「ソフトウェアインフラ」を目指すYappliの挑戦 ヤプリ 庵原保文CEO(4話)

「ノーコード」で、ブラウザー上でドラッグ&ドロップするだけでスマホアプリの開発や運用、分析が可能なプラットフォームサービスYappli(ヤプリ)を展開する株式会社ヤプリ。DXを推進する画期的なツールとして導入実績は550社を超え、2020年12月に東証マザーズ上場も果たした。そんな同社を牽引する代表取締役 庵原保文氏に起業家の素養やSaaS事業の経営などについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの中山航介が聞いた(全4話)

血の通ったソフトウェア

ーーSaaS企業を経営する上で重要なことをお聞かせください。

まずは製品ドリブンな会社づくり。

例えば大企業からアプリの受託開発をお願いされたとしても、あくまで自社プロダクトを磨き、プラットホームの領域を広げ続けることにこだわることです。

次にお客様から愛される会社づくり。

ITソフトウェアという無形商材を売る会社は、時には冷たい、嫌な会社にも見られがちです。

プロダクトは無形なんだけれどまるで有形物を売っている会社のような、製品に生命感を吹き込める会社でありたいと思っています。

具体的には製品を取り巻くコミュニティを作るイベントを企画するなどして、お客様と接することをとても大切にしています。採用においても、人が好きな人・コミュニティを作るのが好きな人を積極的に採用しています。

お客様にヤプリという製品を好きになってもらい、その先にいる会社、そして社員を好きになってもらう。無形のソフトウェアを作る会社だからこそ、血の通った、愛される会社にする努力が大切だと思います。

ソフトウェアインフラを目指す

ーーヤプリの今後の展望についてお聞かせください。

石炭、電気、鉄道など、歴史を振り返ると100年単位で社会を前進させるテクノロジーの登場が人類の進化に寄与してきました。そして次の100年は「SaaS」が、ソフトウェアのインフラになると思っています。我々がその「ソフトウェアインフラ」の一役を担いたい。

そのためには「ノーコードで誰もが使える技術」を作ることが必要です。それによって技術の敷居を下げ、社会で働く誰もがソフトウェアを自由に使いこなし、生産性を上げていく時代が実現できます。

SaaSソフトウェアの使い方を社会人の基礎スキルとして学ぶ時代も近い将来にやって来るでしょう。実際、Adobe社などはデザイナーのキャリアにとって必要不可欠な「インフラ」になっていますよね。

我々もそのレベルを目指したい。DX担当者やデジタルマーケティング担当者が使用可能ツールとして履歴書に「Yappli」と書いてくれるような、人のキャリアまで入りこむようなインフラになりたいと思っています。

SaaSはいま群雄割拠の時代ですが、そのうち大統合が起きて、GAFAのような支配的な会社が出てくると思います。これは社会の利便性を高めるイノベーションです。

そのイノベーションの一役を担うのが、ヤプリの目指すべき未来だと思っています。

 

ーーでは最後に読者である若手起業家、起業家予備軍のみなさんにメッセージをお願いいたします。

とにかく“目の前の仕事を一生懸命やる”ということに、こだわって欲しいと思います。

あまり未来のことばかり空想していてもしょうがない。夢を持ちながらも、目の前のことを本気で取り組む。その積み重ねが将来を作ると思っています。

私自身、出版社で働き、その後ヤフーというIT大手で働き、その後金融で働きました。起業するまでに3業界を渡り歩いたのですが、その全てが起業した時に役に立ちました。

最初の顧客を紹介してくれたのは出版社時代の仲間でした。今の自分のコアなスキルであるITの知識を学んだのはヤフー。そして金融業界は、お客さんをご紹介くださったり、マーケティングの知識を教わりました。

色々な経験を本気でやってきたからこそ今の自分があるなと思います。

目の前のことをやり、未来は描く。全てがドットで繋がると思います。頑張ってください。

※インタビュー記事は2021年9月14日現在の内容です

 

 

>ヤプリの採用情報はこちら

>ヤプリの公式HPはこちら

>>DIMENSION NOTEのLINETwitter 始めました。定期購読されたい方はぜひご登録ください。

 

著者 中山航介

著者 中山航介

DIMENSION Business Producer: 上智大学経済学部卒業後、新卒でドリームインキュベータ参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当、'19年11月にベンチャー投資ファンドDIMENSIONの組成に伴い、ファンドメンバーとして活動。学生時代は製薬業界の市場調査に従事。

Series この経営者の他の記事

Others 関連記事

DIMENSION NOTEについてのご意見・ご感想や
資金調達等のご相談がありましたらこちらからご連絡ください

Cxo Story CxOのインタビューはこちらでお読みいただけます