
#人事・組織
バングラデシュで目の当たりにした栄養問題に苦しむ子どもたちを救うことを決意し、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養を成功させた株式会社ユーグレナ出雲充(いずもみつる)社長。現在同社は上場を果たし、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品や化粧品、バイオ燃料への活用などに事業の幅を急拡大させている。出雲氏が考える起業家の素養、事業立ち上げのポイントとは。DIMENSIONビジネスプロデューサーの下平将人が聞いた(全4話)
ーーユーグレナを軸に食品や化粧品、バイオ燃料など、新しいチャレンジをされています。既存事業を活用しながら新規事業を立ち上げる上で大切にされていることがあればお聞かせください。
研究していると、ワクワクするものって色々出てくるんです。ただし、それだけで放置しておくと、ただの研究者の趣味になってしまいます。
面白い研究をすることと、これを社会実装した時にどういうインパクトがあるのかを考えること。私はこれを一人にさせるのではなく、それぞれが得意な両者が一体となれるようなコミュニティや、環境、カルチャーを構築することを意識しています。
例えば研究側から「すごく面白い油が取れそう」というのがあって、社会実装側からは「脱炭素・温暖化対策・気候変動問題が大きなトレンド」という視点があったとします。この両者が交われば、自然と「環境に優しい面白いバイオ燃料を作ろう」という話になりますよね。
研究と社会実装、両者がごちゃまぜに混じりあえる環境さえ作れれば、あとは自然に新規事業は増えていくのかなと思います。
ーーたくさん出て来る新規事業案に対して、どこに投資するかのマネジメントはどのようにされているのでしょうか?
「難しそうだからやめよう」は基本的にありません。そんなこと言ったら、「ジェット機を飛ばそう」という結論になるわけがないですよね(笑)
予算の絶対額は少なくてもいいから、難易度では諦めない。担当者が失敗してもいいと思える安心感を提供することが、マネジメントの役割だと考えています。
ーー起業家として成長し続ける上で大切にされている考え方をお聞かせください。
やっぱり変化し続けるっていうのは、口で言う程簡単ではありません。一回成功して、同じやり方を繰り返していくほうが手間もかからず楽ですから。
でも、同じやり方を繰り返し始めるタイミングが、おそらくその生物としての成長ピークなんです。それをもう一度新しい成長曲線に乗せるために必要なのは変化であり、つまりはストレスです。自然に放っておいて起きることではありません。
だからこそ、私は起業家としてチャレンジし続けるために必要なのは一番最初の原点に帰ることだと思います。
“Getting Out of Your Comfort Zone”
居心地のいいところを飛び出して、恥ずかしい、かっこ悪い、感動するという感情を体験する。
そうして新しい夢に向かって2回3回と成長を重ねていくと、「人ってこんなに高い視座にまでたどり着くことができるんだな」という感覚を得られるようになります。その感覚が得られると、もうやめられません。
これを読んでくださっている人も同じように誰でも、“Getting Out of Your Comfort Zone”さえできれば、何度でも成長し、夢を実現する力が備わっていると信じています。
>ユーグレナの採用情報はこちら
>ユーグレナの公式HPはこちら
著者 下平 将人
1986年生まれ。長野県松本市出身。弁護士として法律事務所で勤務した後、LINEにて社内弁護士や新規事業開発担当を経て、DIに参画。国内VCファンド「DIMENSION」を立ち上げる。投資先複数社の社外取締役。一橋大学法学部、慶応義塾大学法科大学院卒業、グロービス経営大学院卒業経営学修士。NewsPicksプロピッカー。動画プラットフォームUdemyにて、スタートアップ経営戦略の教科書(全5回)を配信中。経済産業省 U30関西起業家コミュニティ メンター、超起業学校スタートアッププログラム メンター等。趣味はバスケ。
#ブランディング
#人事・組織
#ビジョン
#起業家の素養
#ファイナンス
#海外展開
#起業家の素養
#経営戦略
#人事・組織
#志
#起業家の素養
先達に学ぶ
This site is protected by reCAPTCHA
and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.