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「信頼」を軸に「貢献の輪」を回す。冒険し続ける組織の作り方 チームスピリット 荻島浩司社長(第3話)

「すべての人を、創造する人に。」をミッションに掲げ、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」などのバックオフィス向けクラウドサービスを展開する株式会社チームスピリット。2018年には東証マザーズ上場を果たし、企業DXの推進役として急成長を続けている。そんな同社代表取締役社長の荻島浩司氏に、起業家の素養、成長事業の作り方などについて、DIMENSIONビジネスプロデューサーの下平将人が聞いた(全4話)

「信頼」を中心にした組織設計

ーー組織作りについてお聞かせください。人材採用においてはどのようなことを意識されていますか?

見ているのは「信頼できる人」かどうかです。

分権を意識して組織設計していますので、働くメンバーには自律的に働いて欲しい。そのために第一で重要なのが「信頼」です。信頼に基づいているからこそ、一緒に冒険していけるのです。

ではどうやって「信頼できる人」かを見極めるかというと、弊社の最終面接ではプレゼンをしてもらっています。プレゼン資料を作ってもらって、自分はどういう経験をしてきたか、どういう人物かを話してもらうのです。

プレゼンを見れば、どれだけ真剣に準備をしてきているかはすぐにわかります。我々も常に真心を込めて面接をしていますが、逆に来ていただく人もそれなりの準備をしてきていただきたい。それが「信頼」につながると思うのです。

 

ーー分権を意識した組織設計とはどのような考えなのでしょうか?

「信頼」を中心に、あまりルール化しない。各自の自覚に任せるという考え方です。

これはゆるいという意味ではありません。むしろ逆で、機会は平等で結果は不平等という、本当の意味で成果を出していただいた方を評価する考え方です。

 

ーー入社後のオンボーディングで工夫されていることがあればお聞かせください。

まず全社的なオンボーディングプランがあります。毎月の入社に合わせてオリエンテーションを実施し、プログラムを通じて会社に馴染んでもらいます。また、それとは別に部署単位でもオンボーディングプランがあります。

また、マニュアルはきっちり作っていますし、ポータル情報も整理しています。

とくにコロナ以降に働き方が大きく変わったここ2年、新たに入社した人が「大変だった」という悩みをすべて集積していて、自発的にオンボーディングする仕組みが築きあげられています。

 

「貢献の輪」を回していく

ーー社名である「チームスピリット」をバリューの1つに掲げられているほど、会社としての価値観を大切にされている印象です。

弊社のコアバリューは4つで、「Customer Value」、「TeamSpirit」、「Innovation」、「Re:Start-up」です。

「Customer Value」は、答えのないもの、いままで世の中にないものを生み出す、いわば冒険を通してお客様に価値を届けるということです。

「TeamSpirit」は先ほどの「信頼」にもつながるのですが、冒険には信頼できる仲間と一緒に出かけたいということ。

良いものを作り、マーケティングで伝え、営業がお客様に正しく理解してもらった上で売り、きちっと使えるまで導入し、その後なにかあっても誠実にサポートする。信頼をベースに社内で「貢献の輪」が回っているのです。

お客様との関係も同じです。サブスクリプションサービスとして、お客様からの要望は1社だけでなくすべてのお客様に対して還元する。お客様同士の「貢献の輪」を、我々が一緒に回させていただいている意識を持っています。

「Innovation」はビジョンを描き、光速で実践し、失敗してそこから学ぶことです。

ただ単にやって失敗するということではなく、まずビジョンを描くことが重要。それが描けたら、あとはとにかく早くお客様に提供し、フィードバックを頂いて学んでいくことを大切にしています。

「Re:Start-up」とは毎日、最初の原点に立ち戻るということです。

我々くらいの規模でも組織が大きくなると官僚主義、大企業病が蔓延しがちです。常に新しい形に変わっていく、自律的に自分たちで新しいものを生み出していく姿勢を持ち続けたいと思っています。

 

ーーこのバリューはどのようにして作られたのでしょうか?

これまでに何度か作り直していますが、今回は社員全員で考えた案を経営陣が最終的にブラッシュアップして作りました。

私たちのミッションは「すべての人を、創造する人に。」です。

これを実現するためのTeamSpiritというサービスであり、そのサービスが今後の世の中の変化に対応していくためには先ほどの4つのコアバリューが不可欠です。

お客様に対してプロダクトのビジョンを語る際にも、ホームページや提案書を作る際にも、悩んだ時に立ち戻るべき原点を作る。そういう目的で原則をまとめたのがこの4つのコアバリューです。

※インタビュー記事は2021年10月26日現在の内容です

 

 

 

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著者 下平 将人

著者 下平 将人

弁護士として一般民事や企業法務を経験したのち、LINE株式会社の社内弁護士やチャットボット領域の新規事業開発担当を経て、DI、DIMENSIONに参画。人材紹介サービス「CAREEPOOL」のPM。投資先複数社の社外取締役。日本組織内弁護士協会理事。一橋大学法学部、慶応義塾大学法科大学院卒業、グロービス経営大学院卒業。 クリエーターをサポートするArts&Lawに所属しクリエーター向けに無料法律相談を実施。 アニメ業界のペインについて業界を横断して考える「Animation&law」を主催。

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