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「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションに掲げ、国内医師の3人に1人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピア株式会社。現役の医師・医学博士でありながら、起業家として上場まで会社を導いた、同社の代表取締役社長 石見陽氏に、起業家として重要な素養や、コミュニティサービス立ち上げのポイントを聞いた。(全6話)
——起業家として重要な素養(第1話リンク)の2つ目、「パッション」についてお聞かせください。
「パッション」は、色々な困難にぶち当たっても、やめずにいられるための熱意です。起業をすると困難なことばかりが起こります。それでもやめずに続けるには、「志」に紐づく「パッション」、目指す世界のことを自分が心から信じられることが不可欠です。
「パッション」は周囲の人に支えてもらうためにも必要です。特に私の場合は医師からビジネス・ITの世界に飛び込んだので、周りの人に助けてもらわないと進むことができませんでした。
例えば、弊社に最初にエンジェル投資家として出資いただいた島田亨さん(現、株式会社U-NEXT副社長COO)と初めてお会いした時のことです。2009年当時、まだビジネスになっておらず、想いだけがある状態でしたが、わずか30分で出資を決めていただきました。
島田さんが出資判断の軸としていつもおっしゃるのが、「CPUが良いのは当たり前」で、加えて「やめない情熱を持っているか」です。おそらく30分の会話の中で、私の振る舞いや目線などから自然と「パッション」を見定められていたのだと思います。
チームが崩壊の危機で、一人目のCTOが辞めそうになった時も「パッション」で乗り越えました。私は普段さらっとしたタイプなのですが、この時はあえて彼の家に突然訪問し、目指したい世界について改めて情熱的に説明しました。彼が最後に「やり直してもいい」と言ってくれたのは、「パッション」が通じたおかげだと思います。
——起業家として重要な素養の3つ目である「徳」についてお聞かせください。
この「徳」に関しては、むしろ最近になって強く意識しています。
間違ったら謝る、素直に人の教えを聞く、礼儀を尽くす。これらは幼い頃から誰もが学んできた人としての基本的な行いだと思いますが、守れない人が意外といます。
周囲を巻き込んでいくことのできる人間的魅力は、普段の小さな積み重ねで出来上がるものです。「徳」と言いましたが、仁義礼智信(儒教の五徳)みたいな、人として当たり前のことを徹底することが大切だと思います。
>第3話「「国内医師の3人に1人が使う」サービスが生まれるまで」に続く
>メドピア公式HPはこちら
著者 下平 将人
1986年生まれ。長野県松本市出身。弁護士として法律事務所で勤務した後、LINEにて社内弁護士や新規事業開発担当を経て、DIに参画。国内VCファンド「DIMENSION」を立ち上げる。投資先複数社の社外取締役。一橋大学法学部、慶応義塾大学法科大学院卒業、グロービス経営大学院卒業経営学修士。NewsPicksプロピッカー。動画プラットフォームUdemyにて、スタートアップ経営戦略の教科書(全5回)を配信中。経済産業省 U30関西起業家コミュニティ メンター、超起業学校スタートアッププログラム メンター等。趣味はバスケ。
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